岡内　辰夫 / OKAUCHI Tatsuo

1964 年 11 月 19 日 生

職名

講師

所属学科・講座

物質工学科　物質合成化学講座

担当授業科目

現在の専門分野

現在の主要な研究テーマ及び業績

  1. 金属−オレフィン錯体を利用した有機合成反応の開発
    ジエンなどのオレフィン類と種々の金属との錯体を合成しその物性を調べる。 さらに、金属の配位が配位することで変化するオレフィンの 性質を利用し、 通常のオレフィン類を用いた場合には実現できない新規反応の開発を目指している。 現在は中でも鉄−ジエン錯体を中心に研究を行っている。

  2. 一電子移動を利用した炭素骨格形成反応の開発
    有機化合物を一電子酸化、あるいは一電子還元することによって生じる、ラジカル カチオン、ラジカルアニオンを利用した、新規炭素骨格形成反応の開発を行っている。 現在は反応基質として、脱離基を有する電子不足オレフィンを用い研究を行っている。
    • K. Narasaka, N. Arai, and T. Okauchi, Oxydative Generation of Thioalkyl Cation from 2-Tributylstannyl-1,3-ditianes and 1-(Tributylstannnyl)alkyl Sulfides and Their Reactions with Olefinic Nucleophiles, Bull. Chem. Soc. Jpn., 66(10) (1993), 2995-3003

  3. ビニルリン化合物を利用した新規有機合成反応の開発
    種々の官能基を導入したビニルリン化合物を合成し、この化合物を利用した、 様々な有機化合物の合成を行っている。 また、これまで合成がなされていない新たな修飾ビニルリン化合物の合成し、 その反応性を利用することにより、新規の有機合成反応の開発を目指している。
    • T. Okauchi, T. Kakiuchi, N. Kitamura, T. Utsunomiya, J. Ichikawa, and T. Minami, Lewis Acid-Catalyzed Intramolecular [2+2] Cycloaddition of a-Ester-Substituted Conjugated Dienyl- and Trienylphosphonates. New Synthesis of Functionalized Cyclic Terpenoids, J. Org. Chem., 62(24) (1997), 8419-8424
    • T. Okauchi, T. Yano, T. Fukamachi, J. Ichikawa, T. Minami, Phosphonovinyl Nonaflate: Their Synthesis and Cross-Coupling Reactions, Tetrahedron Lett., 40(29) (1999), 5337-5340

    キーワード

    • 有機合成化学
    • 有機金属化学
    • 炭素−炭素結合生成

    卒業学校・卒業年

    • 1985年　東京大学理学部化学教室卒業
    • 1989年　東京大学大学院理学系研究科化学専攻修士課程修了
    • 1992年　東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了

    学位

    博士（理学）（東京大学）

    主要所属学会

    • 日本化学会
    • 有機合成化学協会
    • American Chemical Society

    主要職歴

    • 1992年4月　エーザイ株式会社筑波研究所探索第五研究部研究員
    • 1995年4月　九州工業大学工学部助手
    • 1999年9月　九州工業大学工学部講師

    学術関係の受賞状況

    問い合わせ先

    Tel.

    :

    093-884-3314

    Fax.

    :

    093-884-3314

    E-mail

    :

    okauchi@che.kyutech.ac.jp

    URL

    :

    http://www.che.kyutech.ac.jp/chem02/chem02.okauchi.html

    Copyright. 1999 九州工業大学
    All rights reserved.

    初版作成：１９９９年　５月１９日
    最終改訂：１９９９年　９月２８日