集合体化学研究室

硬い無機結晶を柔らかい液晶にー逆転の発想による材料開発

スタッフ

中戸晃之・教授、毛利恵美子・准教授

研究分野

無機ソフトマター、無機液晶、異方性粒子コロイド、高分子界面化学

現在進行中の主なテーマ

  • 半導体ナノシート液晶の構造制御と光触媒機能
  • 多階層ナノシート液晶の組織化と光エネルギー変換
  • 粘土コロイドの機能化ソフトマテリアルとしての利用
  • 無機ナノシートと高分子を複合させた機能性ソフト界面の構築
  • セルロースナノクリスタルー高分子複合粒子の合成

研究内容に関する説明

究極の機能材料は何でしょうか。化学者にとって、一つの答えは生物です。生物の機能材料としての特徴はどこにあるのでしょうか。それは、分子が集まってできた集合体であること、そして、構造に柔らかさをもつことです。しかし、そのような特徴をもつ人工材料は、これまで有機物質に限定されていました。
私たちは、これを無機物質から作ろう、つまり、集合構造と柔軟性という生物の特徴を結晶性の無機物質で実現しようとしています。そして、無機物の物性と生物の柔軟な制御構造をあわせ持つ、新しい機能材料を提案したいと思っています。同じような研究を行っているところは、世界中探してもほとんど存在しません。