固体機能設計研究室
元素と電子を操って新物質!
スタッフ
植田和茂(うえだかずしげ)・准教授
研究分野
無機固体材料科学
現在進行中の主なテーマ
- 複数のアニオンを含有する化合物の新規機能開拓
- 透明な導電性セラミックスの機能設計と応用
- 新規蛍光体材料の探索と発光機構の解析
- 層状化合物などの低次元化合物の電子物性解析
- 電子機能材料のバンド計算および電子構造観察
研究内容に関する説明
周期表を眺めると様々な性質をもつ元素が100以上も存在します。それらの元素の組み合わせで作られる無機化合物は、さらに多様な性質を持ちます。その多様な性質を系統的に理解するためには、化学結合を深く理解しなければなりません。化学結合は元素間での電子の授受で形成されます。したがって、元素や電子の振る舞いを理解できれば、化合物の多様な性質や機能の起源が見えてきます。例えば、一見異なるように思える太陽電池、光センサー、光触媒、蛍光などの機能は、類似の起源で理解できます。さらに、元素や電子を化学的にコントロールできれば、化合物の機能を設計できるようになります。固体機能設計研究室では、無機化合物の化学結合・電子構造を解析しながら、透明導電体、蛍光体などの新規機能性材料の設計・探索を目指しています。