あなたの化学力たかめます!

応用化学科では,学生全員の「化学力向上」を目標として,化学技術者に求められる「基礎学力」と「専門知識」を身につけるために,大きな3つの学習教育到達目標をかかげて学士課程の教育プログラムを編成しています。これらの目標を達成した学生は、人間性豊かな化学技術者に必要な「基礎学力」と「専門知識」を修得した「技術に堪能なる士君子」証として、学士(工学)の学位を取得します。

教育の特色

 応用化学科は、他の工学系の講座と同様に、4年生時に行う卒業論文研究が教育研究の集大成として大きなウエイトを持っています。3年次後期には、各研究室への卒業研究仮配属をおこない、4月からの本配属先を決める上でも貴重な体験の場となっています。また、早くから学部低学年でも “応用化学自由研究”等のプレゼンテーション・ディベート科目を取り入れています。
 なお、近年の物質化学工学は、有機・生物化学、無機化学、物理化学、化学工学、環境・分析化学などの基礎分野も高度に専門化しています。したがって、卒業生の半数以上は、さらに大学院博士前期(修士)課程に進学し高度な専門分野知識を取得すべく日夜研鑽しています。さらに、博士後期課程に進む学生も少なくありません。大学院工学研究科(物質工学専攻)では、欧文論文数編をまとめて発表する“レビュー”発表会、研究成果を英語のオーラルプリゼンテーションを含めて発表する“中間”発表会を通じて語学力と専門分野の教育を行っています。また、大学院の学生は、研究で得られた成果を、学会や国際専門誌に発表しています。本学OB会である明専会の奨学金等を有効に使って国際会議に参加する学生も少なくありません。

学習・教育目標

A「技術に堪能なる士君子」として社会に貢献できる、深い素養を持つ個性豊かな人材を育成する。
(技術者としての基本的思想と人格形成)
B科学技術に対してグローバルな視野と深い洞察力を持ち、専門分野における「もの創り」に取り組める基礎知識と問題解決能力を身につけた人材を育成する。(技術者としての基礎知識と学力の形成)
C人類および地球との調和に貢献できる国際性と自立性を持つ人材を育成する。(国際性と自立性)

国際水準にもとづいた教育

応用化学科の教育課程は、本学工学部の中で初めて日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を受けた、「国際水準に準拠した教育プログラム」です。応用化学科を卒業すれば、諸外国の大学課程の修了者と同等の実力が身につき、世界各国で活躍できます。また、技術者の最高資格「技術士」の取得において、第1次試験が免除されます。このような教育プログラムと、九工大伝統の充実した就職支援とによって、多くの卒業生が一流企業で活躍し、高い評価を受けています。

海外との交流

多くの学生が、海外との交流プログラムに参加しています。例えば、九工大の協定校であるプトラ大学(マレーシア)や、アメリカ、フランス、韓国、台湾、タイなどへ留学したり、短期訪問したりして、国際的な共同研究や学術交流を行っています。国際会議に出席して成果発表を行う学生もたくさんいます。学科独自で、韓国、台湾、タイなどの大学とシンポジウムも開催しています。これらの国際交流に対しては、同窓会組織である明専会から経済的補助が受けられます。